緊張性多汗症(精神性多汗症)の汗は人によって様々です。
手や、頭、顔にかく汗、脇汗、体全身にかく汗などです。
体の一部分に汗をかく症状を「局所性多汗症」と呼びます。
局所性多汗症は、緊張性多汗症でもっとも多い症状のひとつです。
手掌多汗症(しゅうしょうたかんしょう)
手掌多汗症は、手に汗をたくさん書いてしまう症状で、いわゆる「手汗」と呼ばれるものです。
手掌多汗症は気分症状による発汗で、特に多汗症を気にしていない人でも、ジェットコースターに乗るときなどに「手に汗を握るほどの緊張」があるように、誰にでも起こりえるものです。
普通の人と多汗症の人の違いは、ただ単に汗をかく頻度が高いのと、気にすることが多いということです。
頭にかく汗
頭にかく汗はなんとも気分が悪いものです。
汗っかきの人は、髪の毛が濡れてしまったように見えるので、
「見られるのが恥ずかしい」
という気分症状の他に、
「髪の毛が乱れる」
などといった精神症状以外の問題も発生してしまいます。
顔にかく汗
顔にかく汗は誰から見てもわかりやすいので、多汗症の中でももっとも恥ずかしいものです。
女性だと化粧が乱れてしまうという実際上の問題も発生してしまいます。
「あの人は不潔なのでは」
と思われてしまうだけで人前に出たくなくなるなど、極めて厄介なものです。
意外と他人は気にしないものですが、本人にとっては精神的にも気分的にもつらいものです。
脇汗
脇汗は、わきがの悩みと通じるものがあります。
脇汗が多いからといってわきがというわけではないのですが、
「わきがだったらどうしよう」
という不安がつきまといます。
また、ブラウスなど洋服への汗ジミも気になるところです。
だからといってキャミソールを着るのもためらわれるところで、何かと悩ましいものです。